石村由紀子『自分という木の育て方』(平凡社)
著者の石村由紀子さんは、奈良にあるカフェと雑貨のお店「くるみの木」の店主です。
石村さんがはじめた「くるみの木」は、2020年に創業36年、全国からお客さんが訪れる人気店です。
今では、カフェ兼雑貨屋という形態のお店は普通にありますが、石村さんはお店を始めた頃にはまだ珍しい形態のお店でした。
主婦だった石村さんが、ある日突然、お店を始め、そのお店が全国的に有名になるまで、そして68歳を迎えた今の生活について書かれています。
私は「くるみの木」には行ったことがないのですが、「くるみの木」のオンラインショップは見たことがあり、サイトのレイアウトや取り扱っている商品のセンスの良さに、いつか実店舗にも行ってみたいと思っていたお店でした。
読んでいて、石村さんの行動力に驚きました。
たまたま通りかかった作業所をよいところだと感じ、突然、子どものころのお店をやりたいという夢を思い出して、その日にその作業所の建物を借りる交渉をするなんて、すごい行動力だと思います。
前に読んだ土井英司『「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン』のように、周りの人がその価値に気づいていなくても、自分がこれだ!と思うものには、しっかり投資することが大切なんだなと改めて思いました。