先日、大青林工藝舎祭に行ってきました。
知らない方へ。青林工藝舎とは
青林工藝舎といえば、「ガロ」を事実上後継した漫画雑誌「アックス」の版元と知られる出版社です。
収録されている漫画は、独創的で個性にあふれ、ジャンプみたいな大衆受けする主流の漫画とは対局にあります。
好きな人は好きだけど、グロテスクだったり、エロティックだったり、シュールだったり、とても美しい絵もあれば、殴り描きのようなものもあったり、周りに好きだと公言するのは憚られる。そんなイメージです。
たとえば、つげ義春の代表作「ねじ式」は、「ガロ」で発表されました。
「メメクラゲ」で印象的な冒頭の部分は、「ガロ」の名を知らない方でもどこかで見たことあるかもしれませんし、ないかもしれません。
大青林工藝舎祭に行ってみた
「大青林工藝舎祭」
場所:神保町ブックカフェ二十世紀
会期:2019年11月16日(土)〜12月20日(金)
月曜~土曜:11:00~19:00
日曜・祝日:11:00~18:00
「大青林工藝舎祭」は、公式Twitterによると、
【 #大青林工藝舎祭 いよいよ明日11/16からスタート!】弊社の既刊本・サイン本・品切特価本・豪華本・約350点の書籍やグッズ、作家のオリジナル商品多数、原画の展示/販売などなどご用意してご来店お待ちしております! pic.twitter.com/ZS3I6pTXed
— 青林工藝舎 (@seirinkogeisha) November 15, 2019
とのことで、期待しちゃいますね。
私は先ほど、青林工藝舎さんのことを偉そうに説明してきましたが、
数人知っている作家がいるくらいの実に軽めなファンです。
そんな私ですが、青林工藝舎の本は、普段、なかなか多く見られないので、この機会に見てみたい!という思いから、行ってみました。
行き方
場所は、「神保町ブックカフェ二十世紀」です。
神保町駅のA1の出口から程近い、古書店「@ワンダー」の2階に「神保町ブックカフェ二十世紀」はあります。
ビルの1階には、緑の看板にでかでかと「@ワンダー」と書かれ、店先のワゴンにはアメコミが大量に並んでいました。
「ワンダー」という怪しげな響きに、丸尾末広「少女椿」のワンダー正光を思い出します。
実写は、ワンダー正光を、ジャニーズ所属の風間俊介が演じていて、風間さんファンの方がどう思ったのか気になりました。
話を元に戻しまして、
古書店に入られたことない方は抵抗あるかもしれませんが、誰も貴方のことを気にしていないので、気にせず「@ワンダー」の1階正面入り口に入ってください。女性も入って大丈夫です。
入ってすぐに2階へつづく真っ直ぐな階段があります。
その階段を登って、入った部屋の目の前の壁に、青林工藝舎の書籍が大量に並んでいるを確認したら、そこがお祭りの会場です。
どんな感じ?
平日の夕方、私が行ったときには、
・本を見ている地味な若い女性
・カフェで食事をしている中年サラリーマン
・店員の女性と男性
がいました。
場所はカフェですが、注文せずに見ても構わないというような雰囲気だったと思います。
基本的にお好きに見てくださいスタイルなので、長時間の立ち読みは禁止していましたが、ゆっくりとどれを買おうか考えられる感じでした。
原画やグッズは、棚が一つずつという感じです。
書籍はいくつもある棚にたくさんありまして、青林工藝舎の書籍がこのように一度に大量に並ぶのを私は見たことがなかったので、面白かったです。
私が見た本はどの本もビニールがかかっていなかったので、気になっていた本の中身も確認することができました。
買ったもの
初めて見た作家さんのものも気になりましたが、結局、ずっと気になっていたけど、買うのを先延ばしにしていた2冊を買いました。
買ったのは、近藤聡乃「はこにわ虫」「いつものはなし」です。
10年以上前に発刊された本で、その当時、私は近藤聡乃先生を知りませんでした。
いつか書店などで会えたら買おうと思っていたのですが、探したときには会えずにいた2冊でした。
また、これは好きな方だけに内緒にしたいことですが、「いつものはなし」はAmazonでは新品の取り扱いがない状態でしたので、行ったかいがあったね!と思います。
まとめ
慣れない場所に行き、少し緊張しましたが、
いろいろな漫画を観ることができ、そのうち2冊を持って帰ることができ、大変満足でした。
ここでは紹介しませんでしたが、トークショーなども企画されているようです。
詳しい情報については、青林工藝舎さんの公式Twitterを見てみてください。