民藝好きが行くべきお店を紹介するこのシリーズ。
第2弾は「備後屋(BINGOYA)」です。
実際に行ってみた感想や、購入したものなど。
降り立ったことない駅にある備後屋さん
「備後屋」は、都営地下鉄大江戸線・若松河田駅から、歩いて1分くらいの場所にあります。
「若松河田駅」って、新宿区で早稲田のあたりなのですが、なかなか行かないところだと思います。
それでも、民藝好きは、わざわざ、このお店「備後屋」に行ってほしい理由があります。
ちなみに、「備後屋」という名前なんですが、昭和30年頃に、現在の土地に移る前は、備後地方(現在の岡山県・広島県東部)で畳を扱うお店であったことが由来みたいです。
東京で開業した当初は、ゴザなどの敷物を売っていたそうですが、やがて、今のように焼き物や郷土品を扱うようになったそうです。
東京で一番、民芸品が多いお店?
民藝好きに「備後屋」へ行ってほしい理由の一つは、お店が広く、売られている民芸品の数が多いことです。
売り場は、地下1階~地上4階。
5フロアも民芸品を扱っているお店が、他に都内にあるでしょうか?
他に思い当たるとすれば、神楽坂にある「伝統工芸 青山スクエア」でしょうか。
あそこは確かに売り場面積は広いのですが、百貨店の器売り場みたいな、ややゆったりとした陳列です。
私の体感では「備後屋」のほうが、点数が多い感じがします。
実際に行ってみた
夏のある日、「備後屋」に行ってみました。
民芸品がいっぱい
重たい木の格子の扉を開けると、そこは民芸品がいっぱい!
1階には、カゴ、和紙のレターセットなどの紙モノ、涼しげなガラスなどなど。
地下1階には、郷土人形がたくさん。
2階には、陶器がたくさん。
まだあと2フロアもあるよ…。
どこを見るべきなのか、迷うくらいにたくさんの民芸品があります。
公式サイトのストリートビューで店内を見られます。気になる方は、下記リンクへ。
Floor Guide / 売場案内 » 備後屋 BINGOYA
安心してじっくり見られました
お客さんは他に数人いて、みなさん、じっくりと見ている感じでした。
お店の方は前回の「銀座たくみ」同様、やさしい見守りスタイルだったので、私のような臆病者でも安心して買い物ができました。
器のことで少し尋ねたいことがあったので、年配の男性店員に教えてもらいましたが、これまた「銀座たくみ」同様、ちょうどいい感じの接客。
やっぱり長いことお店をやっているところは、上手にやっているんだなと改めて思いました。
購入したもの
郷土人形やガラスなど、欲しい物はたくさんありました。
でも、そんなに持って帰れません…。
今回は、「小鹿田焼の飛び鉋の器」と「金魚の団扇」を買いました。
小鹿田焼の飛び鉋の器
飛び鉋は知っていましたが、買うのは初めてでした。
買う前、手入れが面倒だったらどうしようと思いましたが、心配不要でした。
購入後、3日に1回くらいの頻度で使用していますが、今のところ問題はないです。
食洗器は使用せず、手洗いをしています。
煮魚など、着色が気になるかもしれないおかずは、念のため、器を水で濡らしてから使っています。
とんかつ・稲荷ずし・からあげなど、茶色いおかずに、とても合う器だと思います。
2皿購入したのですが、器の個体によって、結構、差があります。
手仕事の風合いって感じでいいですよね。
金魚のうちわ
金魚が好きで、柄のかわいさで買いました。
大きい団扇なので、風がすごいです。
エアコンを使う時期は飾りになってしまいがちですが、酢飯を冷ますときに活躍しています。
今回は「備後屋」について書いてきました。
書いていると、また、行きたくなりますね。
あの素敵なガラスのグラスはまだ売っているだろうか…と思ってしまいます。
今度は、「民藝好きに行ってほしいお店」のつづきで、ニューウエーブのお店について書こうと思います。