日野明子『台所道具を一生ものにする手入れ術: 作り手25人に教わる、使い込んでいくことの魅力』(誠文堂新光社)
本書は、手仕事の台所用品を永く使うために、お手入れ方法をどうしたらよいのかを、人気の作り手25人から教えてもらうことができる本です。
手仕事の台所用品が好きな方に、おすすめの一冊です。
手仕事の台所道具のお手入れ方法なら、これ一冊で大丈夫かも
『台所道具を一生ものにする手入れ術』では、「木の道具」「土の道具」「金属の道具」、その他というふうに章が分かれています。
たとえば、「木の道具」だけでも、白木の器、まな板、曲げわっぱ、中華蒸篭、おひつ、漆、拭き漆器が紹介されています。
この一冊で、ほとんどの手仕事の台所道具のお手入れ方法がわかるかと思います。
また、お手入れだけではなく、それぞれの道具の日々の使い方や、できあがるまでのストーリーも載っています。
実際、本のとおりやってみました
『台所道具を一生ものにする手入れ術』を読んで、実際に、木製食器をオイルで手入れしてみました。
この本では、お手入れ方法は写真で説明されている(上の写真のとおりです)ので、イメージがつかみやすいですし、やりやすい方法が紹介されていて、簡単にお手入れできました。
素敵な台所道具たち
表紙に載っているものだけでも、素敵ですね。
右上の山本忠正さんの土鍋に、左下のTAJIKAのキッチンばさみに…と見ているだけで欲しくなってきます。
表紙に載っている以外にも、手仕事のさまざまな台所道具が作り手とともに紹介されていて、その美しい見た目やストーリーに物欲が刺激されます。
この本の著者日野明子さんは、お店と作家・産地をつなぐ問屋業や、生活用具の展示会や企画アドバイスなどをされているだけあって、やっぱりよいものを知っていらっしゃるんだなと思います。
本があるって安心する
今まで台所用品のお手入れ方法に悩んだときは、その都度ネットで調べていました。
今回、本としてまとまっているものを読んでみて、頭が整理されましたし、困ったときも、この本を手に取れば安心だと思いました。
手仕事の台所用品が好きな人に、おすすめの一冊です。
手仕事の台所用品というと、竹のざる、おすすめです。
金属のものだと、お湯をかけるとすぐ熱くなりますが、竹のざるはそのまま持てます。
そうめんなど麺類を引き上げるのに使っています。