木製食器がガサガサするのは、油分が落ちているためです。
オイルと使い、油分を足しましょう。
使うオイルは、サラダ油やオリーブオイルではなく、エゴマ油などの乾性油です。
今回は、日野明子『台所道具を一生ものにする手入れ術』を参考に、エゴマ油でお手入れしてみました。
木のお皿、カトラリーのオイルによるお手入れ方法
日野明子『台所道具を一生ものにする手入れ術』(誠文堂新光社)では、エゴマ油で木製食器をお手入れする方法が紹介されています。
実際に家にある、木製スプーン、バターナイフ、ゴマすり器で試してみました。
まず、エゴマ油を買います。
近所の普通のスーパーで、「味の素 えごま油100%」を約550円で購入しました。
次に、エゴマ油をキッチンペーパーでたっぷり塗ります。
キッチンペーパーにエゴマ油を、多めにつけて塗りました。
最後に、新しいキッチンペーパーで拭いて、乾かします。
エゴマ油は匂いがほとんどしないので、木に匂いが残りません。
また、さらっとしていてべたつかず、拭くのも楽でした。
乾かして、変なシミになることもなく、とっても簡単です。
<木の台所道具たち>
ごますり器 :「そうび木のアトリエ」
バターナイフ:「陶片木」
スプーン :「All(PROPELLERDESIGN)」
木のお皿、カトラリーの普段のお手入れ方法
オイルを使って木製食器をお手入れするのは、木がガサガサしたときの特別なお手入れです。
私が普段行っているやり方は、こんな感じです。
- 木製ゴマすり器・バターナイフ→使い終わった後にキッチンペーパーで拭くだけ
- 木製スプーン→洗剤で洗う
- それぞれガサガサしたら、オイルで手入れ
ゴマすり器・バターナイフの「洗剤で洗わない」は、購入したお店の方からオススメされた方法に従っています。
2、3年使っていますが、このやり方で調子がいいです。
一方、木製スプーンは、毎回、洗剤を使っていてガサガサしがちです。
よく油を塗ってあげないといけません。
ガサガサする木製食器とそうでないものの違いは?
ざっくり分けると、次のような感じです。
- 洗ってガサガサする→オイルなどによる塗装
- 洗ってもガサガサしない→ウレタン塗装など
上で紹介した三つはすべてオイル塗装のものです。
オイル塗装のため、たまに油分を足すための手入れが必要になります。
お店でどちらかを確認するには、店員さんに聞くのが一番ですが、自力で確認したいときには次のように確認しています。
- 触ってつるつる→ウレタン塗装
- 触ると少しガサガサ→オイルなどによる自然塗装
なぜ、木製食器にサラダ油やオリーブオイルは駄目なのか?
サラダ油、オリーブオイルは、不乾性油なため木製食器に塗るとベタベタします。
それと、匂いも気になります。
どうしても使いたい場合は、薄くつけて使用してもいいみたいです。
エゴマ油の注意点・代わりのオイルは?
エゴマ油は、木のお手入れには最高のオイルです。
しかし、残りを食用として使用する場合は、次の注意が必要です。
- 生での使用推奨
- 約1カ月以内の消費推奨
- 冷蔵庫での保管推奨
エゴマ油は、「オメガ3(n-3系脂肪酸)が摂れる!」ということで、健康志向の方々の間では人気がありますが、不飽和脂肪酸が多く劣化しやすいです。
ちなみに、他の木製食器のお手入れ用オイルとしてよく紹介される亜麻仁油も、エゴマ油と同じデメリットがあります。
他の木製食器のお手入れ用オイルとして、クルミ油(ウォールナッツオイル)がたまに紹介されていますが、普通のスーパーではなかなか見かけません。
クルミ油は、蕎麦打ちの麺棒の手入れなどに使われているようで、ネットショップでは取り扱いがあります。
まとめ
・木製食器のオイルでのお手入れは、エゴマ油がいい
・めんどくさいという人は、ウレタン塗装のものを最初から買うか、サラダ油・オリーブオイルで代用
日野明子『台所道具を一生ものにする手入れ術』は、台所道具を大切に使いたい方にオススメの一冊です。
結局、えごま油は賞味期限以内に使いきれず、オイルフィニッシュの家具に使っています。