2020年10月に開催されている美術展・展覧会のなかで、個人的に気になるものをピックアップしました。
「もうひとつの江戸絵画 大津絵」(東京ステーションギャラリー)
会期:2020年9月19日(土)~11月8日(日)
URL:http://www.ejrcf.or.jp/gallery/index.asp
開催概要:
大津絵は、江戸時代初期より東海道の宿場・大津宿で土産物として販売されていた民俗絵画です。
近代になり、名物土産としての人気は廃れましたが、古い大津絵が文化人によりコレクションされるようになりました。
本展では、近代の目利きたちの旧蔵品約150点を紹介します。
先日、大津絵を手に入れたこともあって、興味があり、チケットを取りました。
美術館で大津絵の展覧会が開催されるのは少ないみたいですね。
↓大津絵展行ってきました。
「藝大コレクション展 2020――藝大年代記」(東京藝術大学大学美術館)
会期:2020年9月26日(土)~10月25日(日)
URL:https://www.geidai.ac.jp/museum/news/news_ja.htm
開催概要:
東京藝術大学の前身の東京美術学校開校から現在に至るまで、130年以上にわたって引き継がれている「藝大コレクション」を年代順にたどります。
第1部では、上村松園の《序の舞》、狩野芳崖の《悲母観音》など、名品群を紹介。
第2部では、藝大を象徴するコレクションと言える自画像群を特集。
他にも高橋由一《鮭》など、名作ぞろいですね。
出品リストを見ると、自画像がたくさん展示されるようです。あの画家の自画像がどんな感じなのか気になります。青木繁、黒田清輝、熊⾕守⼀、藤⽥嗣治、萬鉄五郎など。画家というイメージはないけど、柳宗理の自画像も出品されるらしい。
「アイヌの美しき手仕事」(日本民藝館)
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会期:2020年9月15日(火)~11月23日(月・祝)
URL:https://www.mingeikan.or.jp/
開催概要:
日本民藝館の創設者・柳宗悦は、アイヌ民族の工芸文化に早くから着目し、1941年には美術館で最初のアイヌ工芸展となる「アイヌ工藝文化展」を開催しました。
本展では、柳宗悦と染色家の芹沢銈介が収集したアイヌ民族の工芸品を紹介。併せて「アイヌを最上の姿で示した展覧であった」と柳が評した1941年の展示が一部再現されます。
以前、民藝館に訪れた際に、展示されていたアイヌの刺繍が施された衣装が、特に印象に残りました。
2020年にアイヌ文化を伝えるセンター「ウポポイ」がオープンし、いつか行ってみたいと思うのですが、コロナで北海道になかなか行けない感じです。
東京でアイヌ文化に触れるというのもよいかなと。
大津絵もアイヌの工芸品も、誰かが大切に集めたからこそ、今に残っているものなんだよなと思います。