先日たまたま、銀座松屋の催事で、「松本箒(ほうき)」に出会い、学校にあるほうきのみたいな懐かしい姿に一目ぼれしました。
あったら便利かな?という軽い気持ちで購入。
松本ほうきとは?
長野県松本市では、150年以上前から「松本箒(ほうき)」と呼ばれるほうきが作られていたそうです。
最盛期には、100戸以上の農家が作成していたようですが、生活スタイルの変化による需要の減少、外国製のほうきの増加などから、今では生産者は、ほぼいなくなっています。
私が購入したのは、米澤ほうき工房さんのものです。
米澤ほうき工房さんでは、長野県松本市(正しくはお隣の塩尻市なのかもしれませんが、ほぼ松本みたいな場所です)で、原料のホウキモロコシの栽培から、ほうき作りまでを行っているそうです。
私が調べた限りでは、現在、「松本ほうき」を生産しているのは、米澤ほうき工房さんだけなのかな?と思います。
「松本ほうき」を使用しての感想
「松本ほうき」を実際に使用してみての感想です。
隙間に入れるのですね!
我が家は和室があるのですが、襖の下の敷居にゴミが溜まりがちでした。
ほうきだとちゃんと掻き出すことができます。
棚の横のわずかな隙間にも、ほうきは入っていけました。
いつもちゃんと掃除したつもりになっていたんだなというくらいのゴミが出て、最初使用したとき、少しどんよりとしました。
軽い、何よりも軽い!
ダイソンなどのコードレス掃除機は、昔より軽くなったとはいえ、吸引力がちゃんとあるものは、やっぱり重いです。
それに比べ、ほうきの軽いこと!軽いこと!
ちょっと掃除をしたいときにぴったりです。
静か、とても静か!
共働き世帯では、休日にまとめて掃除をするというお宅も多いかと思います。
掃除機を夜にかけるのは、五月蠅いですものね。
でも、ほうきは、隣近所に響き渡るような音はしないので、夜でも掃除ができます。
ありがたや。ありがたや。
なんだかやりたくなるぞ
子どもの頃、掃除の時間に、雑巾よりも、ほうき係のほうが好きではありませんでしたか?
ほうきのほうが人数が少ないからでしょうか…?
私もほうき派で、ほうきを買ったばかりであることも相まって、どこかやりたいなーとなんだか思う毎日です。
掃除機を買ったときはそんなことはなかったのに。
置いてあっても素敵
「松本ほうき」は、部屋に吊るしてあっても、なんだか素敵なのです。
魔女が乗るようなほうきほどには、ごてごてしてなく、ちょうどいい感じに部屋に馴染みます。
ほっとさせてくれるほうきだと思います。
掃き心地がよい
これが「松本ほうき」の一番のよさだと思うのですが、見た目だけでなく、掃き心地の良さが抜群です。
我が家にある外用の長いほうき(ホームセンターで購入した安価なもの)と比べると雲泥の差です。
その心地よさも掃除をしたくなる理由の一つだと思います。
サイズと柄について
私が持っている「松本ほうき」は、「手箒」というやや短めの、学校にあったほうきくらいの長さのものです。
柄は竹です。
そんなに家が広くなく、ちょっとした掃除に使いたい、背も普通か低いくらいなら、「手帚」がちょうどいいと思います。
魔女が使うような長さなら「手帚」より長い「長箒」があります。
柄は栗の木と竹がありました。
竹は昔ながらのものですが、経年劣化で割れてしまうことがあるとのこと。
私は両方持ってみて、楕円に作られた栗の木の柄よりも、丸い竹のほうが手にフィットするため竹にしました。
金額は1万数千円でした(お店によって金額変わるのかな?と思うので、具体的な金額を掲載するのは差し控えます)。
10年以上使うことができると思えば、そんなに高くないと私は思いました。
月で割れば、百何十円ですからね。
そういって、なんでも買いたくなってしまうのも困りものですが…。
国産のほうきの中には、卓上ほうきで2万超のものもあるので、良心的な価格設定のほうだと思います。
購入方法について
ネット通販でも販売されているようです。
おすすめなのは、米澤ほうき工房さんが実演&販売されているところで買い、その場で自分用に調整(カットしてくださいます)してもらうことです。
あちこちの催事などで、出店されているようなので、興味のある方はチェックしてみてください。
回し者なんじゃないかと思われるくらいに、あれこれ書きました。
なんの利害もなく、実際に使ってみて単純によいなと思ったこと、
そして、生産される方がほぼいなくなってしまった今、
よいものが評価されて、残っていってほしいと思い、書いてみました。
「松本箒」と一緒に使っているちりとりは、松野屋「東京ちりとり」です。
こちらもおすすめです。