2019秋冬、東京の美術館で行われる展覧会の中で、自分が観たいものについて書きます
今回は、私の中で観たい展覧会第1位のコートールド展についてです
「コートールド美術館展 魅惑の印象派」
東京都美術館(上野)
2019年9月10日(火)~12月15日(日)
特に観たい作品
ロンドンにあるコートールド美術館の所蔵品から、印象派・ポスト印象派の絵画が展示されるということで
まず、この展覧会のポスターにもなっている、エドゥアール・マネの「フォリー=ベルジェ―ルのバー」は外せないでしょう
来日するのは約20年ぶりらしいです
マネ 「フォリー=ベルジェール」
マネが最後に完成させた油絵として知られる作品です
「フォリー=ベルジェール」は、歌や踊りなどが楽しめるパリのミュージック・ホールで、その中のバーの様子が描かれています
中央にいる美しいバーテンダーの女が、こちらを見ている構図ですが
そのぼんやりとした表情に吸い込まれるような感じがします
この女の背後の鏡には、女と対面するシルクハットを被った男が写っていて、物語性のある作品です
このバーでは売春の駆け引きができるという噂があり、その現場を…との説もありますが、どう思いますか?
また、二人の鏡像の位置の不自然さから
シルクハットを被った男が画家目線なのか、それとも?
というなんだか不思議な構図で考えてしまいますね
ゴーギャン「ネヴァモア」
次にこれは観たい!と思う作品は、ゴーギャンの「ネヴァモア」です
ゴーギャン2度目のタヒチ滞在時代に描かれた作品です
ベッドの上に寝そべった島の女は、不満げな表情をしています
女の奥には、「NEVER MORE」と書かれた壁
大きな鴉のような鳥は、番人みたいに、女を見張っているのでしょうか
そして、さらに奥に話し合う二人の女性が描かれているという、これまた物語を感じる作品です
油絵の名作には、物語性があるものが多いのかもしれません
また、描かれているのが、単純には読み解けない物語であるからこそ、人を魅了するのだと思います
この絵画に描かれている「NEVER MORE(二度とない)」という言葉は
エドガー・アラン・ポーの詩「大鴉」を連想させますが関係があるのやらないのやら
あまり高尚なことを解説できるほどの知識は残念ながらないのです…
この二作については
バーの女の表情
島の女の存在感
それを実際に観て感じたいなと思います
気になるミュージアムグッズ
「私は美術展巡りという高尚な趣味があるザマス」という方も、きっと好きなミュージアムグッズ。私も好きです!
今回、気になるグッズはこれだ!
“画家の年表Tシャツ 3,500円(+税)”
画家21人の生年・没年の年表がプリントされたオリジナルTシャツです
セザンヌとモネってどっちが年上?
一番長生きの画家は誰?
などがわかるそうなんですが…
この「私は美術マニアです感」たまりませんね
色がダークグレーとライトグレーだし、デザインもおしゃれな感じで、普通に着て外出できるかも?です
実際に見て問題なければ、私はこれを家族に着せようかと思います
だって、自分で着ると肝心な年表が見えませんもんね
他にも、というよりも、これをメインで書けよと怒られそうですが、図録が今までにない感じとのことで、気になっています
絵がプリントされている紙面の前に透明のフィルムがあり、そこに解説が書かれているそうです
なんて高そうな図録なんだー、いくらなんだろうーと思いましたが
税込2,500円とのことなので、年表Tシャツよりお安いです
年表Tシャツは買ってもパジャマになって終わりかもしれませんが
図録は孫の代は無理としても(フィルムの耐久性が少し気になる…)
子どもの代まで残るでしょうから、是非ともお買い求めください
なんだかグッズのほうが、やや熱く語ってしまったような感じがしますが…
実際行ってみての感想は別の記事で書きました。