画家の今井麗さんが描いた絵のポスターが欲しくて、『月刊かがくのとも 2021年5月号』(福音館書店)を購入しました。
ポスターはこんな感じ
雑誌の付録のポスターは、こんな感じです。
画像は『月刊かがくのとも 2021年5月号』(福音館書店)付録のポスターより
子ども向けの絵本雑誌ではありますが、今井麗さんの画風そのままに、春と夏に旬を迎える果物が描かれています。
このポスターの裏面には、フルーツの名称が書かれているので、なんの果物か、ちゃんとわかるようになっています。
台所のシンクの上に、集められた果物たち。
賑やかな雰囲気です。
私は今井麗さんの絵を見るとき、家族が寝静まった時間に、リビングにある物、ソファやテレビ、壁掛け時計とかが、昼間とは違って見えるような、いつもよりその存在感を強く感じるような、そんな感覚を思い出します。
『月刊かがくのとも』って?
『月刊かがくのとも』は、1969年に創刊された、月刊の科学絵本雑誌です。
一つのお話が掲載されている薄い冊子で、税込440円。
本文が「オールひらがな」なので、未就学児向けでしょうか。
今回のテーマは、さくらんぼでした。
ストーリーは、孫がさくらんぼ農家の祖父を訪ね、さくらんぼの栽培について理解を深めるというものです。
実際の農家や大学教授といった専門家に取材して書いたお話とのことです。
詳しい内容で、子どもだけでなく大人も楽しめます。
また、松岡真澄さんの絵が写実的でありながら、温かみのあるもので、こんな絵本を子どもに読ませたいなと思いました。
ファンタジーではなく、現実に即した絵本も
絵本というと、ライオンがしゃべったり、魔法が出てきたりといったものが多いですが、こんなふうに科学的な内容のものもいいなと思いました。
というのも、私自身が子どもの頃、あまりにもファンタジーに影響を受けすぎたせいで、虚実の判断ができていなかったからです。
最近流行りのモンテッソーリ教育でも、「幼い子には、現実に即した内容の絵本を選ぼう」という考えがあるそうで、そういう教育方針のご家庭にも『月刊かがくのとも』はおすすめできそうです。