網代幸介「サーベルふじん」(小学館)
「サーベルふじん」と聞いて
何をイメージするでしょうか
まずは、こちらの絵本をご覧ください
夫人のお顔が、サーベル…!?
という、なかなかインパクトのある絵本「サーベルふじん」です
あらすじ
サーベル夫人は、顔のサーベルを使って、ピザを切ったり、髪を切ったりと、
みんなのよろこぶ顔を見たくて、目が回るほど(目はどこなんだろう?)働きます。
そんな日々がいつまでも続くように見えたが…?
サーベル夫人がどうなってしまうのか気になる方は、是非絵本を手に取ってみてください
感 想
私はこの絵本の作者網代幸介さんのちょっと怖いような、かわいいような、幻想的な絵が好きで、こちらの絵本を手に取りました
この本の中では、サーベル夫人が踊っている絵がシュールで、とても好きです
それと、サーベル夫人の他にも、パウロやダニエルなど(私にとっては)かわいいキャラクターがたくさん出てきます
子どもだけでなく、大人も見て楽しめる絵本だと思います
なぜ顔がサーベルなのか
「サーベルふじん」が、なぜ、顔がサーベルかについて
夫人は事故か何かで顔をなくし
顔の代わりにお花などを首にさしていたようなのですが
あまりしっくりせず、サーベル夫人の夫であるカエサルのサーベルをさしたところ
しっくりきて、それから「サーベルふじん」になったそうです
先日、網代さんの山口洋祐さんと二人展に伺った際に
網代さんが在廊されていて、上に書いたようなことを伺いました
サーベル夫人は、顔がサーベルという設定だから…と思い込んでいた私には
そんなことがあったなんて考えもしていませんでした
そのことを知って読むと、サーベル夫人の健気さにさらに心動かされます
巻末にキャラクター紹介のページがいいですよ