鼻のクリニック東京で、2019年に鼻炎の手術をした体験記(第2回目)です。
今回は、初診と2回目の診察、手術日の予約について書きます。
今回の概要をさきにまとめると、
・初診後1ヵ月間、鼻うがいと点鼻薬を行い、様子を見る
・それで改善されないなら手術
・手術の予約が半年先になってしまった
です。
この記事は、あくまでも私個人の口コミ(感想)です。
私が手術を受ける際に、他の方の体験談が大変参考になったので書いてみました。
医学的に正しい情報は、医師にご確認ください。
初診の感想
初診日は、予約の電話をした約1ヵ月後の土曜日でした。
初めて見る自分の鼻の中
初回の診察では、問診、内視鏡・CT画像で、自分の鼻の中を診てもらいました。
診察結果は「鼻炎」。
医師より、内視鏡・CTの画像を見ながら説明があり、自分の鼻の中は粘膜が腫れ、普通の人の鼻よりも空気の通り道が狭いようです。
私が見ても、自分の鼻の中の空洞はあきらかに狭く、これは鼻呼吸がしにくいだろうなと思いました。
診察医は穏やかな、優しい感じの眼鏡の男性医師でした。
その後の診察も同じ先生で、手術のときの執刀医もこの先生だったので、とても安心できました。
処方された薬・初診の費用
私に処方された点鼻薬は、フルチカゾン点鼻薬でした。
この点鼻薬と鼻うがいで、一月経過を見ることになりました。
点鼻薬は、1日2回の鼻うがい後に使います。
初診の費用は、3割負担で約1万円。
CTの撮影があるから、高いですね。
鼻うがいのやり方
鼻うがいのやり方は、医師より簡単に説明があり、もらった「診察のてびき」という冊子にも載っています。
鼻うがいは、院内で販売されている装置(たしか、装置だけで3000円くらい?)もありましたが、私はドラッグストアで簡易的な商品を買いました。
購入したのは、小林製薬「ハナノア 痛くない鼻うがい (鼻洗浄器具+専用洗浄液)」です。
洗浄器具は、こんな感じの簡易的なものです。
これでも、鼻の奥まで洗浄液が届くので、私には十分に感じました。
数千円の装置だと大きくて、乾かす場所にも困るので、意外と小さいサイズでよかったかもしれません。
また、「鼻うがい」というとツンとするイメージがあったのですが、この「ハナノア 痛くない鼻うがい」は、全くツンとしませんでした!
「ハナノア」は、「安い・手軽・痛くない」の理想的な商品ですが、一つ欠点があります。
ランニングコストが高いのです!
洗浄器なしだと1本500mlで、700~800円くらい。
鼻うがい1回に100mlくらいは使いますので、1週間に1本以上となると、結構な出費となります。
結局、私は最初だけ「ハナノア」の洗浄液を使って、あとは自作しました。
【自己流・簡単な洗浄液の作り方】
- 水100mlに、小さじ1/2杯の食塩を入れる。
- レンジで少し温めて、食塩が溶けるまで混ぜる。
- さらに水100ml追加して、水温が熱すぎないか確認してから使う。
でも、最初は市販の洗浄水を使うことを、個人的にはおすすめします。
塩分濃度が正しいということは、こういうことなのか!を実感することができるからです。洗浄器もついてきますし。
宇宙ステーション&かわいい冊子
病院の内装が、空想上の宇宙ステーションみたいで、テーマパークに来たような面白さがあります。大人も子どもも、わっくわく。
残念ながら、院内は撮影禁止。
こちらのサイトを見ると、雰囲気がわかりますが、見ないで行ったほうが楽しいかもしれません。
また、このかわいい冊子をもらえます。
中身も、絵本「りんごかもしれない」で有名な絵本作家ヨシタケ シンスケさんのイラストが使われていて、とてもかわいい。
「診察のてびき」は初診で、「手術のてびき」は手術の予約時にもらえます。
この手引きは、診察・手術に関する情報をイラストで説明しているものです。
この冊子を使って、医師や看護師が説明してくださるので、とてもわかりやすく、持ち帰って見えかえすこともできて、合理的だなと思いました。
私の中にあった病院の固定概念(「冷たい・古い・わかりにくい」)をいい意味で覆され、未来の病院にいるみたいだなと思います。
待ち時間・他の患者の様子
予約制ですが、診察までの待ち時間が30分ほどあったように記憶しています。
この日は、小学生~中高生くらいまでの子供連れが、半分くらいいたように思います。大人は、20代~50代?くらいまで。
いかにも、おじいちゃん、おばあちゃんという感じの人はいなかったように記憶しています。
2回目の診察
2回目の診察は、初診から約2ヵ月後になりました。
点鼻薬と鼻うがいの効果
点鼻薬+鼻うがいの効果は少し出たものの、まだ鼻が詰まっている状態でした。
初診のときと同じ先生に、手術をしたら根本的な解決になるかもしれませんが、どうしますか?と聞かれました。
手術は強制ではなく、あくまでも患者の意思でという感じです。
ずっと点鼻薬生活は嫌だったので、私は手術を選びました。
手術は、「後鼻神経切断術」「下鼻甲介の手術治療」を行うことになりました。
手術を選ばない場合はどうなる?
手術を選ばなかった場合、私の場合は点鼻薬の処方と経過観察だけになるようでした。
私の個人的な考えですが、点鼻薬の処方だけであれば、わざわざ鼻のクリニックにまで行く必要はないかもしれないなと思いました。
点鼻薬は、ここでしか処方されない特別な薬というわけではないですし、私の中では、手術をしてもらいたい人が行くべき病院というイメージです。
「手術日の予約が取れない?」→半年後にやることに
2回目の診察の際に、手術を予約しました。
予約の前に、看護師から、手術の際の注意事項の説明がありました。
この女性看護師も、明るく親切で感じのよい方でした。
鼻のクリニックは、感じのよいスタッフばかりで、スタッフの対応で嫌な思いをするということはありませんでした。
私の場合は、金曜日に手術を受けたいという希望がありました。
金曜日は人気みたいで、なかなか金曜日に空きがなく、結局初診から約6ヵ月後に手術を受けることになりました。
ちなみに、手術は毎日受け付けているのではないようです。
また、1年先など、あまり先すぎる予約もできないとのことでした。
手術日を決めるにあたって考慮すべきこと
看護師からも説明がありましたが、手術の日程を決めるうえで、重要なことは次の2つです。
・手術当日・翌日・翌々日は、完全に安静にしないと行けないこと
・家族1人が、手術に付き添い、手術後12時間、患者の近くにいること
なかなか働いていると難しいですよね。
体験記1でも書きましたが、手術前において、手術日の予約が一番大変でした。
術後数日休まないといけないことや、連休前の予約の空きは少ないこと。
さらに、付き添い人もスケジュールの調整が必要です。
また、上記2つの他に、手術後いくつか制限されるものがあります。
たとえば、以下のものが術後4週間禁止されます。
・運動・水泳
・飛行機の利用
・アルコール・タバコ
この他にもいくつか禁止事項がありますし、妊婦さんは手術を受けることができません。
生活環境によっては、禁止を守れない場合もあるかと思いますので、手術が可能か、いつ手術を受けられるのかは、よく検討することが必要です。
2回目の診察費用・その後
2回目の診察費用は約3000円でした。
2回目の診察後、自宅では、点鼻薬、鼻うがいを継続します。
3回目に通院するのは、手術1ヵ月前に行われる「手術前検査」のときになります。「手術前検査」は、私の記憶では、平日のみ予約可能だったと思います。
また、つづきについては改めて書こうと思います。
↓つづき。手術前検査・オリエンテーション・手術前について書きました。