やましたひでこさんの「断捨離」、近藤麻理恵さんの「こんまりメソッド」、ミニマリスト、持たない暮らし、シンプルライフなど…
世の中には部屋のモノを減らすことに関する情報があふれています。
こんなにいろいろな人が「物を減らすための情報」を発信しているのは、それが簡単なようで難しいからです。
私自身も自分の持ち物が増えすぎてしまい、捨てようとしましたが、最初なかなかうまくいきませんでした。
その後、「物を減らすための情報」をいろいろインプットしたことで、部屋の物との向き合い方がわかってきて、部屋を徐々にスッキリとさせることができました。
今回は、自分がやってみて効率的だったと思う「部屋の物を捨てる順番」と「捨てるためコツ」を書こうと思います。
あきらかなゴミ(生ごみ、空き缶など)は、すでに捨ててある部屋を想定しています。
1.食材・調味料
「いつか使うかもしれない」と冷蔵庫に入っている食材や調味料のなかに、賞味期限切れのものはありませんか。
数日くらいなら気にしない人もいるかもしれませんが、何か月も賞味期限が切れているようなものは捨てましょう。
普段あまり使っていない調味料は、要チェックです。
また、お寿司を食べた時に使わなかった「わさびの小袋」など、賞味期限が不明で、いつ手に入れたかわからないものも捨てましょう。
2.服
洋服ダンスを見てみると、こんな服がありませんか?
- 買ったけれど、全然着ていない服
- よく着ているけれど、毛玉・シミがついているもの
- そのうち着るつもりでいるけれど、アイロンがけがとても面倒な服
まずは、こんな服たちを減らすところから取り掛かりましょう。
喪服など特定の場面で着る服を除いて、1シーズン着なかった服はだいたい次のシーズンも着ないです。
ほとんど着ていない服を捨てるのは、もったいなく感じるかもしれません。
捨てるのに抵抗があるときは、私は「とりあえずの袋」に服を入れておきました。
1シーズン終わって、「とりあえずの袋」の中にある服をまだ着ていなかったなら、その服はリサイクルへ出しました。
「全然着ていなかった服」は、案外捨ててしまうと元々着ていないだけあって、その存在をすぐに忘れることが多かったです。
3.ただでもらった袋や割りばし
こんなものが、押し入れや引き出しに大量に入っていませんか?
- ビニール袋
- 紙袋
- 割りばし
- プリンのスプーン
「ビニール袋、有料だし…」「おしゃれな紙袋は人へ何かを渡すときに…」「災害用に…」と、考えてしまうと、なかなか捨てにくいかもしれません。
私はまず、紙袋のストックを入れる箱を用意しました。
その箱に入らない量の紙袋があったので、取捨選択をして減らしました。
「いくらあっても助かるモノ」を捨てるときには、先にその物を置くスペースを決めるといいと思います。
そして、スペースに入りきらない分は潔く捨てます。
4.書類
現代の生活では、毎日のように書類を受け取る機会があります。
ほっておけば、家は書類の山になってしまうことでしょう。
こんな書類をいつまでも取ってありませんか?
- 何年も前の健康診断の結果
- 旅先でもらったパンフレット
- 大量の年賀状
- 昔のテストや学校のお便り
- とりあえず取ってある大量の説明書
書類を整理するときは、「今後、この書類をいつ必要とするだろう?」と想像力を働かせることが大切です。
まずは、昔のテストや不要なチラシなど、明らかにいらない書類を捨てます。
その次に、一枚一枚判断が必要な書類に取り掛かりましょう。
もし、書類を乱雑に保管してあるのならば、ファイルを買ってきましょう。
「今後、必要になる・見返したくなる可能性の高い書類」だけ、ファイリングしましょう。
ファイルは、書類の量でファイルの厚みが変わる、コクヨ「ノビータ」を私は使っています。
書類の取捨選択は時間がかかりますが、整理が終わったときの達成感は大きいです。
「今日はこの束をやる」と目標を決めて、こつこつ取り組むのがおすすめです。
5.書籍
本は中古で買い取ってもらえる可能性が高く、処分がしやすいと思います。
「捨てる」よりも「買取」のほうが心理的負担は少ないからです。
他方、どの本を残して、どの本を捨てるかを選ぶのは、書類以上に難しいと感じる人もいるかもしれません。
「本棚は人を表す」とも言います。
本棚は、今の等身大の自分だけでなく、自分の過去や自分の願望なども表れる場所だと思います。
「他人にこんなふうに見られたい」「過去にこんなことを頑張った」「昔はこんなことが好きだった」ということが、本棚の本を通してわかることがあります。
たとえば、こんな本はありませんか?
- 買ったけれど読んでいない本
- 昔、勉強した資格試験のための本
- 子どもの頃に好きだったけれど、長らく読んでいない漫画本
- 全く開いていない高価な図鑑や全集
今の自分、これからの自分に本当に必要なのか、自問自答して取捨選択します。
「この本は高かったから」「これを読むことは教養だから」「いつか子どもが読むかもしれないから」などといった考えをなるべく無くしたほうが、スムーズ処分できることでしょう。
本は、メルカリやラクマで売ると高く売れる場合がありますが、それは時間に余裕がある人向けです。
早く処分したい場合や、過去のベストセラーのような古本価格の低い本は、BOOKOFFなどの買い取りサービスにまとめてもっていくことがおすすめです。
効率的に物を捨てるための順番
私が考える効率的に物を捨てるための順番は、
- 食材・調味料
- 服
- ただでもらった袋や割りばし
- 書類
- 本
です。
「5.本」は、その人の本に対する思い入れによって順位が変わると思います。
これらモノの処分をきっかけに、使っていない器や調理器具、消耗品・文房具などにも着手できると、さらにお部屋がスッキリします。