よりよい日々を

毎日がよりよい日々になるように。本・美術・手芸・素敵なモノや街のスポットについて書いています。

【藤井漆工芸 金継ぎ「美」セット】を使って、金継ぎを初めて自分でやってみた

f:id:kunurupu:20210321095743j:plain

東急ハンズで購入した「初心者向けの金継ぎセット」を使って、初めて自分で金継ぎをやってみました。

「藤井漆工芸 金継ぎ「美」セット」のレビュー、追加で購入したものについて書こうと思います。

 

 

「初心者向け金継ぎセット」を購入する際のポイント

大切にしていた、小鹿田焼の器を落として割ってしまいました。

金継ぎをするのに、ちょうどいい感じで割れたので、以前より興味のあった金継ぎをしてみることにしました。

 

私が、「金継ぎセット」を選んだ際のポイントは、

  • 初心者向け
  • あまり高すぎない
  • 本漆、本金粉を使用するもの

です。

 

「金継ぎセット」と称していても、接着剤や合成漆を使用するものや、本金ではなく真鍮を使用するものもあります。

花瓶とかならいいのかもしれませんが、私は食器に使いたかったので、「本漆」「本金粉」が入っているセットを探しました。

 

 

そして、見つけたのが、「藤井漆工芸 金継ぎ「美」セット」。

 

本漆20g、本金粉0.2g入っています。

しかも、金額が他の「金継ぎセット」よりも安い。

ということで、購入しました。

 

「藤井漆工芸 金継ぎ「美」セット」のレビュー

結論としては、初心者の私でも、金継ぎすることができたので、問題のない商品だと思います。

 

これから購入する人に伝えたいマイナスポイントがあるとしたら、次の3点です。

  • 説明が少ない
  • 黒漆・弁柄漆が入っていない
  • 付属の筆が描きにくい

 

説明が少ない

付属の折り畳まれた紙1枚に、金継ぎの説明が書かれています。

写真はモノクロだし、細かいやり方の説明がないので、初心者がこれだけでやるのは、不安になるんじゃないかと思います。

 

私は心細く感じたので、「金継ぎ図書館」さんのサイトと動画を参考にしました。

無料で、丁寧にやり方を教えてくださってます。

URL:https://hatoya-f.com/

 

他には、『暮しの手帖 第5世紀6号』の特集で、「至極やさしい金継ぎ教室」があったので、そちらも参考にしました。

 

黒漆・弁柄漆が入っていない

「金継ぎ図書館」さんや『暮しの手帖』の特集記事を参考にすると、黒漆(呂色漆)・弁柄漆というものが必要になってきます。

 

黒漆(呂色漆)と弁柄漆は、本金をかける前の仕上げで塗る漆みたいです。

「藤井漆工芸 金継ぎ「美」セット」には、これらが無くて、本漆で代用します。

 

私は比べてないので、あるとないとでは、仕上がりがどのように違うのかはわかりません。

 

「初心者用金継ぎセット TSUGUKIT」との違い

他のセットだと、「初心者用金継ぎセット TSUGUKIT(つぐキット)」には、黒漆・弁柄漆が最初から入っているようです。

 

こちらはが「藤井漆工芸」のセットと比べると、お値段がお高いのと、金の量が少ないです。

最初から黒漆と弁柄漆が入っているので、オーソドックスなやり方で、金継ぎを体験したい方には、おすすめです。

 

付属の筆が描きにくい

Amazonレビューにもあるとおり、付属の筆がすぐに描きにくくなってしまいました。

私は百均で買った平筆を代わりに使いました。

 

他に、追加で購入したものは、

  • ダイヤモンドやすり(百均で購入)
  • 小麦粉(麦漆を作るために)
  • サラダ油(筆を洗う用)
  • 使い捨てのゴム手袋(漆かぶれ防止)
  • 段ボール箱(漆を塗ったお皿を乾かす用)
  • 使っていない醤油皿(付属の皿が小さかったので、漆を塗るのに使用)

だったと思います(忘れているものがなければ)

 

 

金継ぎを初めてやってみて

割ってしまって、もうダメだと思ったお皿が、また使えるのはうれしいですね。

f:id:kunurupu:20210321095809j:plain

裏側はこんな感じ。

左側の線は割れた断面どおりにガタガタしていますが、真ん中の線は細く仕上がっています。
 

 

実は、割ったお皿より「金継ぎセット」の値段のほうが高いのです。

それでも、新しいものを買わずに、今あるものを大切にするのもいいかなと思い、やってみました。

それと、金継ぎのお皿って、金のラインが美しいので好きです。

 

 

今回の反省点は、表面が少しぼこぼこになってしまったことです。

最後に塗る漆をなるべく平らに仕上げることが、綺麗に仕上げるコツの一つなんじゃないかと思います。

 

ちなみに、「藤井漆工芸 金継ぎ「美」セット」の漆も金もまだ残っています。このまま次回もできそうです。

 

お皿は割りたくないけれど、金継ぎはまたやってみたい、という矛盾した気持ちです。